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 トルコ最大都市のイスタンブール旧市街にそびえるアヤソフィア。1500年近く前に建てられたキリスト教会は、その後イスラム教礼拝所(モスク)となり、最近までは無宗教の博物館だった。その時々の政治権力によって数奇な運命をたどってきた建物は再びモスクに戻った。トルコで何が起きているのか。

 「アラー・アクバル」(神は偉大なり)。7月10日、アヤソフィア前に広場に集まった数百人の人々は、このフレーズを連呼して喜びを爆発させていた。トルコの行政裁判所はこの日、モスクだったアヤソフィアを博物館に変えた1934年の政府の決定を無効とする判断を下した。エルドアン大統領は間髪を入れずにアヤソフィアをモスクに戻す大統領令に署名した。

拡大する写真・図版アヤソフィアがモスクに戻る決定を受けて、仲間と喜ぶファールク・ハネダルさん(右)=7月10日、イスタンブール、其山史晃撮影

 「オスマン帝国は戦争でアヤソフィアをキリスト教会からモスクに変えた。アヤソフィアがモスクでなければ、この地域はイスラム教徒のものと言えない。今回の決定でイスタンブールを再び占領したんだ」。この集団のなかにいたファールク・ハネダルさん(30)は興奮気味に語った。青年団体「アナトリアの戦士たち」のメンバーとしてアヤソフィアをモスクに戻す運動に携わってきた。アヤソフィアのモスク化には海外から懸念の声があると指摘すると、ハネダルさんは「エルドアン大統領のもとでトルコは国際的にも強力な国になった。アヤソフィアをモスクに戻せたのは、外国から何を言われようとトルコの意思を示せるようになった証拠だよ。トルコはイスラム世界のリーダーとなって平和を守っているんだから」と満足そうだった。

■アヤソフィアの…

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