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 記録的な豪雨に見舞われた熊本県南部では、「地域の足」として親しまれてきたタクシーが水没する被害が相次いだ。地元には運行再開を望む声も多く、被災前の状態に戻せるよう関係者が奮闘を続けている。

 芦北(あしきた)町唯一のタクシー会社「芦北観光タクシー」は所有する12台がすべて廃車になった。社長の吉原慎一さん(56)は4日朝、社屋に隣接する社宅にいたが、濁流が押し寄せたため避難。水が引いた後に戻ると、辺りは泥だらけで、タクシー7台と社用車5台が水没していた。「終わったな」。思わず声が漏れた。

 会社は1959年に吉原さんの祖父が立ち上げた。町は高齢化が進み、交通の便もよくない。月に5回以上、買い物で使うという藤井ゆみさん(55)は「小回りがきくタクシーの存在は、ありがたい」と話す。

 タクシーは5年前にすべてハイブリッド車に新調していたこともあり、被害額は約2千万円に。吉原さんは落胆したが、常連客からの「廃業しないで」との励ましに勇気づけられた。

 そこで、中古車販売店から2台を調達。隣の水俣市でいとこが営むタクシー会社も2台を提供してくれ、少しずつ業務を再開できた。「おかげで今日まで来られた。また町民の足になれるようどうにか対応していきたい」

 人吉タクシー(人吉市)も、3…

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