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 逆境の中を力強く生きる難民を描いた映画6作品のネット配信を通じて寄付金を募る「募金つきオンラインシアター」が始まっている。コロナ対策をしながらの啓発活動で、国連UNHCR協会(主催)の山崎玲子プロジェクトリーダーは「オンライン化により、難民に関心を持ってほしかった若者たちが時間に縛られず見にきてくれている」と話す。

 配信されているのは、イラク北部で過激派組織「イスラム国」(IS)によって性奴隷として売られ、脱出後に暴力を告発するなどして2018年にノーベル平和賞を受賞したヤジディ教徒ナディア・ムラドさんに密着した「ナディアの誓い―On Her Shoulders」や、同年に同賞を受賞したアフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)の婦人科医デニ・ムクウェゲさんを描いた「女を修理する男」など。

 作品はすべてドキュメンタリーで、一度支払えば期間中何度でも視聴できる。視聴のみ2千円で、希望者は千円の募金付きと3千円の募金付きを選択できる。募金は協会の啓発活動に利用されるという。

 協会は、日本人にとってなじみの薄い難民の実態を映画を通じて知ってもらおうと、2006年から「UNHCR難民映画祭」と題して都内などで難民に関する映画の上映会を開いてきた。これまでに約240作品を上映し、来場者は計10万人に及ぶという。

 今年は東京五輪・パラリンピックに難民選手団が参加する予定だったため、協会はさらに難民への関心を高めようと、6月20日の世界難民の日にあわせて上映イベントを企画していた。しかしコロナウイルス対策のために集客が必要なイベントを開けず、代わりに募金つきオンラインシアターを企画した。オンライン化した結果、20~40代の割合が昨年の5割から7割に上昇するなど、若い人の割合が増したという。

 申し込みはウェブサイト(http://unhcr.will2live.jp/otwd2020-01/別ウインドウで開きます)を通じて8月29日午後11時まで。申し込みの翌営業日から視聴できる。視聴期限は8月31日。(遠藤雄司)