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 タイの首都バンコクで26日、若者たちを中心にした反政府デモがあった。そこに響いたのは、日本のアニメ「とっとこハム太郎」の主題歌の替え歌。参加者は歌いながらプラユット政権を批判し、議会の解散・総選挙や民主的な憲法の制定を訴えた。

 ロイター通信などによると、若者らはタイでも人気の「ハム太郎」の主題歌で、「大すきなのは ヒマワリのタネ」の部分を「大すきなのは 国民の税金」と言いかえて政権を批判。「議会を解散せよ」と繰り返しながら、数百人が民主記念塔の周辺を練り歩いた。参加者の一人はAFP通信に対し、「政府は我々の税金を国の発展のために使うべきだ」と話した。

 タイでは昨年3月に軍事政権からの民政移管に向けた総選挙が実施されたが、軍政トップだったプラユット元陸軍司令官が、親軍政党などに支持されて首相に就任。総選挙で反軍政を掲げて第3党に躍進した新未来党が今年2月、軍や保守派の影響下にあるとされる憲法裁判所によって解党されると、学生らを中心に各地で反政府集会やデモが広がった。

 その後、新型コロナウイルスの感染拡大で非常事態宣言が出され、集会も規制されたため下火になったが、感染拡大が落ち着く中で若者らが集会やデモを再開。7月中旬以降、相次いでいる。(バンコク=貝瀬秋彦)