愛の不時着が描く「理解できぬ他者」の魅力 内田樹さん

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聞き手・高久潤
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平壌行きの列車が停電で止まり、野宿するユン・セリ(左)とリ・ジョンヒョク=tvN提供
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 思想家の内田樹さんは、韓国ドラマ「愛の不時着」にはまった一人。長年、韓国のエンターテインメントに注目してきたなかで、この作品のどこを評価するのか聞くと、「南北関係を扱った物語として画期的な意味を持っている」という。どこが画期的なのか。「理解できない他者との共生の仕方を学ぶ材料になる」というのだが、どういうことなのか。

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思想家の内田樹さん

北朝鮮の人々、にじむ愛らしさ

 韓国の人と北朝鮮の人の間に、愛情・連帯が芽生える作品はこれまでにもありました。しかし、北朝鮮での「生活」にここまでスポットが当てられたのは初めてではないでしょうか。韓国で、南北統一への期待が高まっていることが伝わってきました。それは自分たちの国の発展の自信の表れとも言えるでしょう。

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 注目すべきは、その描き方で…

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