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【答える人】杉浦一充さん 藤田医科大学皮膚科教授(愛知県豊明市)

 7歳の息子。約3年前から足裏の皮膚に分厚い発疹が出て、腕やおなか、お尻にも広がっています。大学病院で毛孔性紅色粃糠疹(もうこうせいこうしょくひこうしん)と診断され、塗り薬を塗っていますが、症状はあまり改善されていません。このままの状態が続くのでしょうか。(大阪府・K)

 Q どんな病気ですか。

 A 皮膚の表面に近い部分に炎症が起き、細胞が異常に増える炎症性角化症の一つです。手のひらや足の裏、胸や腹などがかさかさし、皮膚が分厚く赤くなります。

 Q 発症しやすい人は。

 A 子どもと30~50代で発症する人が多く、発症年齢や部位などで6タイプに分かれます。原因ははっきりしませんが、一部のタイプは特定の遺伝子変異やウイルスが原因とされています。患者数は私の病院でも年1人ほどです。

 Q 治療法は。

 A 薬で完治させることはできないので、対症療法になります。皮膚がかさぶたのようにはがれ落ちる乾癬(かんせん)と症状が似ており、乾癬の治療薬を使うことが多いです。子どもには、角化を抑える活性型ビタミンD3と、炎症を抑えるステロイドの二つの塗り薬を使います。強いステロイドを使う考え方もありますが、皮膚が薄くなる場合があるので慎重に判断します。

 Q 他の治療法は。

 A リウマチや乾癬の治療に使うバイオ製剤、免疫抑制剤も選択肢です。免疫抑制剤は高血圧や腎機能障害を起こすので、子どもへの使用は医師によって判断が割れます。紫外線の一種を照射する治療もあります。必ず効く保証はありませんが、症状が改善されたという報告はあります。

 Q 男児は治りますか。

 A 発症年齢や部位、家族に同じ病気の人がいないことから、おそらく数年以内に治るタイプでしょう。症状が改善しなくても15歳以上になると可能な治療が広がります。この病気と重なる部分が多い乾癬の治療は近年、かなり進歩しています。あきらめずに通院を続けて下さい。

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