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 日産自動車は28日、2021年3月期決算の業績予想を公表し、最終的なもうけを示す純損益が6700億円の赤字になるとした。6712億円の赤字となった前年に続き、2年連続の巨額赤字になる。

 売上高は7兆8千億円(前年比21%減)、本業のもうけを示す営業損益は4700億円の赤字(前年は404億円の赤字)になるとした。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、1年間の販売台数が前年比16・3%減の412万5千台になる見通しとしている。

 同日発表した20年4~6月期決算は、営業損益が1539億円の赤字だった。前年同期は16億円の黒字で、四半期決算の開示を始めた04年以降で4~6月期の営業赤字は初めてとなる。売上高は前年同期比50・5%減の1兆1741億円、純損益は2855億円の赤字(前年同期は63億円の黒字)だった。

 日産は近年、拡大路線の中で無理な値引き販売を進めてブランド力を低下させ、売り上げを落としてきた。このため、20年3月期で、過剰設備となったインドネシアやスペインの工場閉鎖などのリストラ費用として巨額の特別損失を計上。年間生産能力の2割削減や年間3千億円の固定費削減などを掲げ、業績回復に向けて再出発していたが、感染拡大の影響が直撃した格好だ。