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 大阪府は28日、新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを受け、5人以上での宴会や飲み会を控えるよう府民に呼びかけた。8月1日から20日までが対象。新型コロナ対応の特別措置法24条に基づく協力要請で、強制力はない。この日、府内では新たに155人の感染が確認され、過去最多を更新した。

 最近は特に、居酒屋など飲食を伴う店での感染が急増。府内の居酒屋・飲食店などに滞在歴のある感染者が7月25日までの1週間は77人で、その前週は15人だった。この日の府対策本部会議で吉村洋文知事は「国は『大人数での会食を控えて』と言っているが、(具体的な)人数を設定すべきだ」と強調した。

 対策本部会議に出席した大阪大大学院の朝野(ともの)和典教授(感染制御学)は「5人以上」を制限する科学的根拠はないとした上で「小規模なほどクラスター(感染者集団)の規模が小さくなり、次にうつる可能性も少なくできる。メリットはある」と指摘した。

 対象を20日間としたのは、要請の効果を見極めるためだという。家族との食事は自粛要請の対象外とした。独自基準「大阪モデル」で警戒を求める「黄信号」の対応として加えた。

 経済界や大学を通じて同様の自粛を呼びかける。経済界に対しては、従業員の7割はテレワークを実施してもらうようにも要望した。

 この日、新たに155人の感染者が確認されたことで、府内の感染者は延べ3460人になった。28日は初めて2千件を超える2081件の検査(陰性確認を除く)を行い、陽性率は7・4%だった。感染者のうち、104人は感染経路がわからなかった。(久保田侑暉、多鹿ちなみ)