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 窓がなかったり、換気が悪かったり。カラオケボックスやレストラン、オフィスなど、多くの人が集まるのに、密閉している空間がある。こうした場で新型コロナウイルスへの感染を防ぐには、換気対策に加え、「位置取り」が大切だと専門家は指摘する。

銀座のクラブ、攪拌しているだけ?

 7月上旬の夜、順天堂大の谷川武教授(公衆衛生)らが、ビルの地下で営業している東京・銀座のクラブを訪ねた。

 見渡すと窓は見当たらず、扇風機が1台あるのみ。「これを回しても空気が出て行くところがない。攪拌(かくはん)しているだけでは」。谷川さんはそう感じた。

拡大する写真・図版感染拡大や雨の影響のためか、この日の銀座は普段よりも人通りが少なかった=2020年7月27日夜

 店側にヒアリングすると、検温や手指消毒の対策はとっていたが、換気をどうすればいいか頭を悩ませていた。店のつくりから窓やドアを開放することが難しく、適切な方法で換気がしづらい状況にあることもわかったという。

 谷川さんらはほかにも銀座で営業するレストランやバーなど約20店舗を視察し、店員に感染対策について聞き取った。

 視察を踏まえて「食後の談笑時にはマスクをする」「人前では喫煙しない」「頻度高く手指消毒をする」「適切な方法で換気を行う」という四つの対策をまとめ、調査した店などに配った。今後、対策の有効性を検証したいという。

同じレストランで食事したのに

 換気の悪い空間に感染者がいた場合、空間内では空気中を漂う小さな飛沫(ひまつ)が長時間、浮遊する可能性がある。

窓がない飲食店などでは、消毒や換気に気をつけています。しかし感染を予防するには、「どこに座るか」も重要なようです。記事の後半では海外の事例とともに、専門家によるシミュレーションの結果をお伝えします。

 だが、その場で感染するかしないかは「空気の流れ」の影響も大きいと、近畿大の東賢一・准教授(衛生学)は指摘する。東さんらは、海外の感染の事例を分析した。

 中国・広州では今年1月下旬、…

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