若松真平
東山動植物園(名古屋市千種区)で飼育されていたホッキョクグマの「サスカッチ」。新型コロナウイルスの影響で臨時閉園中だった5月6日に推定30歳で息を引き取って、3カ月が経った。死んだ翌日、オフィシャルブログに「サスカッチ、今までありがとう」という長文を飼育員が投稿していた。
5月28日から1カ月間、主のいなくなったホッキョクグマ舎の前に献花台が設置された。寄せられた花は約400束、手紙も300通ほど。
「いつもサスカッチにあいさつしてから他の動物に会いに行ってました」「また会おうね」。そんな文章と一緒に、元気だったころの写真を添えてくれた人たちもいた。
収まりきれなかった分は、獣舎のガラスや手すりにも貼り付けて、多くの人に読んでもらえるようにした。
「はじめのうちは読む気になれなくて、日が経ってからすべて読ませていただきました。僕が担当したのは1年ですが、サスが来園してからの30年分の思い出が詰まっていて、愛されていたんだと実感しました」
そう話すのは、サスカッチを担当していた野村勇治さん(38)。ブログを書いた飼育員だ。
ブログはこんな文章から始まっている。
「多くの方から愛されたサスカッチ。今まで話してこなかった、その後のサスカッチの頑張りについて書きたいと思います」
今年1月ごろから体調が悪くな…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:2468文字/全文:3040文字
【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部