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 国内には3千以上の温泉地があり、その一つ一つが地域の宝となっている。人口減の町に湯治客がにぎわいをもたらしたり、温泉地がテレワークの場になったり。温泉をより魅力的に、個性的に生かそうという動きが出ている。

沈んだ顔、笑顔に

 世界的に珍しい、石油成分を含む温泉が北海道豊富(とよとみ)町にある。国内最北の温泉地、豊富温泉だ。

 朝、町営の温浴施設「ふれあいセンター」の開館時間が迫ると、杖をついたおじいちゃんから若者まで10人以上が列を作った。スタッフは「毎日、朝一番はこんな感じ」と話す。

 お湯には黄色い油の膜が浮かぶ。プーンとした石油の臭いがきつい。決していい香りではないが、この石油成分を目当てに、アトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)に悩む人たちが全国から湯治に訪れる。近くには宿泊施設もあり、長期滞在して快復への道を探る人も多い。

 1926年、石油の試掘中に天然ガスとともに温泉が吹き上がったのが、豊富温泉の始まりだ。今では湯治のために移住する人もいる。京都府出身の秋元久美子さん(39)もその一人。数年前、仕事が忙しくなる中でアトピーの症状がひどくなった。薬を塗っても効かなくなり、1週間動けないこともあった。豊富温泉を知り、昨年1月に訪れてみた。

 「5日目ぐらいにアトピーとわ…

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