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 新型コロナウイルスに感染後、回復した人を対象に、体内にどんな抗体がどのくらいの期間残るのかを調べる研究プロジェクトが来月始まる。集団免疫の獲得やワクチン開発にも影響を与える抗体の持続について調べる研究としては国内初となる。

 研究代表の山中竹春・横浜市大教授らが29日、ウェブ会見で発表した。回復者を募り、発症日から半年後と1年後の2回、微量の血液を採取。抗体の有無と、抗体が新型コロナ感染を防ぐ作用がある「中和抗体」かどうかを調べる。

 抗体は、体内にウイルスなどが侵入するとつくられるたんぱく質。中和抗体があれば「免疫ができた」状態となり再び感染しにくいとされる。人口の一定割合が免疫を持つ「集団免疫」が獲得されれば感染は収束するとされている。

 新型コロナの抗体は、短期間で量が減るとの報告も海外ではある。ワクチンをあらかじめ接種して中和抗体ができても、すぐに量が減るならば接種回数を増やす必要も出てくる。山中教授は「ワクチン開発のためにも、どのくらい抗体が持続するかは重要な情報。300~400人に参加いただければいろいろな分析ができる」と話した。

 感染後に回復したフリーアナウンサーの赤江珠緒さんや元プロ野球選手の片岡篤史さんも協力する。会見で赤江さんは「医療体制や研究が充実したものになるよう協力したい」とし、多くの参加を呼びかけた。

 8月1日に受け付けを開始し、9月上旬から検査を始める。採血は東京、神奈川、大阪の計20の医療機関で実施し、横浜市大で分析する。無料。結果は参加者に伝えられる。詳細は特設サイト(https://covid19-kaifuku.jp別ウインドウで開きます)で確認できる。参加申し込みはコールセンター(0120-299-300)へ。(野口憲太)