米山正寛
南の海で生まれて日本の川で育ち、また海へ戻るニホンウナギ。川では河口から源流域までさまざまな場所でくらす。
拡大する夜間に川の源流部で岩の間から顔を出したニホンウナギ=脇谷量子郎さん提供
源流近くで、獲物を待ち伏せるように岩の間から顔を出すウナギ。夜の川岸でうつぶせになり、シュノーケルをくわえながら上半身を水深数十センチの川に沈めて、この写真を撮ったのは東京大学大気海洋研究所の脇谷量子郎特任研究員。「ウナギは夜行性。調査は昼にするが、活動している姿を見たくて夜にも川を歩く。昼はこれほど大胆に現れることはない」と話す。
拡大する川のこんな上流部にもウナギはすんでいる=脇谷量子郎さん提供
上流部のウナギが何を食べているかを鹿児島県の川で調べたら、サワガニが最も多く、次いで森林性のゴキブリ、ムカデ、ミミズなどが続いた。皮膚呼吸が可能で、短い時間なら水から出て移動できるため、陸上で狩りをしているのかもしれない。
なぜウナギはこんな場所までや…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:740文字/全文:1076文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報