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 宮崎県内で29日、新たに12人が新型コロナウイルスに感染したことが判明した。県内の感染者は計106人となった。県は「直近1週間で86人の感染が確認された。非常に深刻な状況」といい、宮崎市は、市中感染の可能性も視野に調査する必要があるとの見解を示した。

 新たに判明したのは、宮崎市の40、50代の男女3人と、延岡市の20~40代の男女4人、日向市の40代女性、高鍋町の30~60代の男女4人。いずれも重症者はいない。詳しい行動歴や接触者の状況を調べている。

 宮崎市では28日に判明した感染者9人のうち、4人が県外との往来や、感染者との接触が確認されていない。このため市は「市中感染を否定できる材料はない」と述べ、警戒感を強めている。県が把握している感染者にも、感染経路が判明していないケースがあるが、県は今のところ市中感染が起きている可能性は低いとみている。

 28日現在、44人が入院している。入院が必要な感染者用のベッド数の利用状況は、宮崎東諸県圏域が91床中34床、西都児湯圏域が21床中5床、延岡西臼杵が12床中3床などとなっており、16人が入院を調整中となっている。宿泊施設で療養中の感染者は14人となっている。

 29日に判明した検査結果を受け、県の担当者は「現在は、30日以降もこのペースで続けば大変。感染者は比較的若い世代に多い傾向にあるようだ。感染防止を徹底して、これ以上の拡大を食い止める必要がある」と話した。

 29日夕には厚生労働省のクラスター対策班が県内入りし、感染経路の調査や感染拡大防止策について検討する。(神崎卓征、矢鳴秀樹)