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 全国で唯一、新型コロナウイルスの感染者が確認されていなかった岩手県で29日、初めて2人の感染者が確認された。全国の1日の感染確認も初めて1千人を超え、大阪、愛知、福岡、京都、沖縄、岐阜、三重、栃木、徳島の9府県で過去最多を更新。止まらぬ感染拡大に、首長たちは危機感を募らせる。

 「誰でも感染する可能性がある。3月、4月を上回る流行がいま起きている」

 午後8時から岩手県庁で開かれた緊急記者会見。達増拓也知事は厳しい現状にあるとの認識を示しつつ、感染への注意と感染者を批判することのないよう県民に呼びかけた。

 岩手県などによると、感染した2人は盛岡市の40代の男性と宮古市の30代の男性。盛岡市の男性は、22日に関東地方のキャンプ場に行き、友人3人と同じテントに宿泊。26日に帰って来たという。28日に友人の1人が陽性と判明したため、29日にPCR検査を受けた。キャンプ場は東京都ではないという。

 大阪府では、221人の感染者が出た。200人台に達したのは初めてだ。大阪市の松井一郎市長は29日、一部エリアに限定した休業要請を改めて行い、支援金を支払う考えを打ち出した。松井市長は「感染拡大を抑えていく必要がある。前回のように府域全体での休業要請はできないので、できるだけエリアを絞り込む」と述べた。

 愛知県の大村秀章知事は29日の記者会見で新型コロナウイルスに167人が感染したことについて、「衝撃的な数字だ」と述べた。県内の感染状況を4段階で2番目に高い「厳重警戒」(オレンジゾーン)に入ったと位置づけた。一方、20~30代の若者が約7割を占め、軽症・無症状者がほとんどである状況を踏まえ、「現段階で緊急事態宣言を出して、さらに強力な休業要請をするということまでには至っていない」との認識を示した。

 41人の感染が確認された京都府は、直近1週間の1日あたりの平均新規感染者数が「20人以上」となり、再流行に備えて設けた判断基準で最も厳しい「特別警戒基準」に達したことを明らかにした。西脇隆俊知事は「新たな感染流行期に入った。緊張感を持って、万全の対策を講じたい」と話した。

 福岡県でも、新たに101人の感染が確認された。100人を超えるのは初めてで、過去最多。福岡県では7月に感染が急増している。これまでの最多は26日の90人だった。