日本ハム宮西も困惑 札幌ドームに響いた実況者の声

坂名信行
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(日本ハム6―2オリックス)

 29日、札幌ドームであったオリックス戦で、日本ハムの中継ぎエース宮西尚生が、バックネット裏席の上段から響くアナウンサーの声が気になり、何度もプレートを外す場面があった。

 この日は、プロ17人目となる通算700試合目の節目の登板。それ以上に2点をリードした八回1死二塁と緊迫した場面だった。宮西によれば、「700試合目の」、「1球目、2球目」など、ほとんどの声が聞こえたという。宮西から状況を聞いた球審が一度、バックネット裏を通じ、日本ハムの球団関係者に伝える場面もあった。

 宮西は試合後、「クレームではないですけど、投球動作に入ったときにね。(声を)小さくしてくれたらなあと。臨場感をリスナーに伝えないといけないのは、僕もパーソナリティーをしたことがあるので分かる。でも、大事な場面だったので」と、申し訳なさそうに言った。数万人が入ったときの球場のざわめきとは違うとも言った。

 実況を巡っては、捕手の構えた位置が筒抜けになっているとして、話題になった。今回ももちろん、実況者にプレーを妨げる意図はない。ただ、あるアナウンサーは「わざと小声で実況することは無理です。また屋外球場よりドームの方が反響する。札幌ドームは中継部屋がないので選手に聞こえやすいかもしれません」と話す。観客が入るようになったとはいえ、声援を送れない静かな球場はこれまで経験したことがなく、選手も慣れていない。コロナ禍の新たな観戦スタイルのなか、実況に気を使う場面が増えている。(坂名信行)