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 民間初の月探査を目指している日本の宇宙ベンチャー「ispace(アイスペース)」は30日、月面探査計画「HAKUTO―R」で、探査車を月に運ぶ着陸機の最終デザインを公開した。2022年の打ち上げを目指し、組み立てや試験を進めるという。

 着陸機は高さ2・3メートル、重さ340キロ。電池など計30キロを月に着陸させることができる。カメラやセンサーで月面の状況を確認し、着陸機を月に降ろす計画だ。袴田武史代表は「チーム一丸となって開発してきた着陸機が形になって本当にうれしい。我々は絶対に月に行きます」と意気込んだ。

 アイスペースは米スペースX社のロケットでまず着陸機のみを打ち上げて着陸を試し、23年にも探査車の月面走行に挑む。着陸機は当初、来年の打ち上げを目指していたが、部品の不備などが見つかって延期した。

 月の南極や北極には氷の状態の水があるとみられ、有人月探査で飛行士の飲み水や食料の生産に活用できると期待されている。アイスペースは探査車でこうした水資源を探したり、月への物資輸送技術を確立したりする狙いだ。(小川詩織)