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 「強盗……」の次は、「Go To トラブル」――。新型コロナウイルスの感染が再び広がるなかで始まった政府の観光支援策「Go To トラベル」がまた言い間違えられた。2人の野党議員が30日の国会で、トラベルの部分をトラブルと口にした。安倍晋三首相も先月、「Go To」部分を誤って「強盗」と言ったこの事業。開始時期だけでなく、呼び名も鬼門のようだ。

 「Go To トラベル」事業は、「イート(飲食店)」や「イベント」などからなる「Go To キャンペーン」の一つ。政府は予定を早め、22日から始めた。だが、東京を中心として感染拡大が深刻化するなか、政府が開始直前に東京を事業の対象外とするなど、混乱が続いた。

 30日の参院国土交通委員会の閉会中審査。「このGo To トラブル、トラ、ベル、が、あのう、始まったことによって……」。立憲民主党の野田国義氏は事業の課題を追及しようとしたところで、言い間違った。気を取り直して「国民は混乱している。感染拡大が広がったらどうするか」とただしたのに対し、赤羽一嘉国交相は「感染拡大はしないなかで、旅行を楽しめる環境を作る大きなチャレンジだ」と理解を求めた。

 国民民主党の増子輝彦氏も「このままGo To キャンペーン、トラブル、トラベルを進めていくことがいいのかどうか」。野党の質問で「トラブル」が続く形になった。

 一連の事業は、6月の国会でも、ダジャレを使った批判を浴びた。「Go To キャンペーン」の民間委託費が高額だとの批判が出るなかでの衆院本会議で、野党議員が「ネットでは『強盗キャンペーン』と揶揄(やゆ)されている」とただすと、首相はいったん「今回の強盗……」と口にし、苦笑しながら「Go Toです」と訂正した。

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 国会や政党など政治の現場での様子を「政治ひとコマ」としてお届けします。(斉藤太郎)

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