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 ネット通販の商品などを店頭で直接触れられる「体験型店舗」を、米国のb8ta(ベータ)が8月から日本で展開し始めた。最初の2店を東京の新宿と有楽町にオープン。出品企業の商品を小さな区画ごとに並べ、顧客に直接体験してもらう。反応などのデータを出品企業へ提供する。

拡大する写真・図版「b8ta(ベータ)」の店内。60センチ×40センチほどのスペースに様々な商品とタブレットが並ぶ=2020年7月28日、東京都新宿区の新宿マルイ本館

 東京・新宿の新宿マルイ本館1階の店が7月下旬、報道陣に公開された。幅60センチ、奥行き40センチほどのスペースが約100区画あり、それぞれの商品がタブレットと一緒に並ぶ。

 商品は、ヘルメットにイヤホン、自転車、鍋やマスク、化粧品など幅広い。タブレットには詳しい説明や動画があり、QRコードを読み込めばネット通販で買える商品もある。扱う商品は、有楽町の店と合わせて145種類以上という。

 出品企業からは月30万円前後の出品料を受け取る。店頭での接客は、商品について研修を受けたベータのスタッフが担う。

拡大する写真・図版「b8ta(ベータ)」の店内。60センチ×40センチほどのスペースに様々な商品とタブレットが並ぶ=2020年7月28日、東京都新宿区の新宿マルイ本館

 出品企業には客の行動データも提供する。天井に設置した複数のカメラで性別や年代を把握し、店内での動きをつかむ。商品の前で5秒以上立ち止まった人数や、スタッフが説明した回数などを出品企業に伝え、商品戦略などに生かしてもらう。こうしたデータを取得するとの客への説明は店頭に張り出す。

 ベータは2015年に米国で創業し、現在、米国で23店、アラブ首長国連邦のドバイで1店を展開する。 日本法人には、丸井や三菱地所、カインズが出資した。カントリー・マネージャーの北川卓司氏は「オンラインへのシフトが言われているが、消費者はリアル店舗での体験も重視している。主な目的は販売ではなく、体験と発見を届けることだ」と話す。(土居新平)