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 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めが掛からない。県内で29日に感染を確認した44人は20~30代が8割を占め、活動が活発な若年層で感染が急速に広がっている。大半の人の感染経路がつかめていない。専門家は「本島中南部で市中感染が始まっていることは間違いない」と明言した。

 県が29日公表した感染者情報は「職業確認中」が32人、居住地の「確認中」も5人に上った。県の糸数公保健衛生統括監は「夜の街などで感染拡大のスピードが早くなっている」と話す。感染させる可能性があるのは発症2日前からとされ、発症日の確定はウイルス封じ込め対策に欠かせない。だが発症日も「確認中」が過半数の25人を占めた。

 居住地が判明した40人のうち、那覇市在住は45%の18人。糸満市4人、宜野湾市と浦添市で3人ずつ、うるま市と沖縄市、豊見城市で2人ずつ、宮古島市と南城市、南部保健所管内の町村、中部保健所管内の町村で1人ずつで、中南部の広域で感染が分かった。

 職業も確認できているだけで航空自衛隊(3人)や基地従業員(2人)、警察官(1人)、接客・飲食業(2人)、会社員(2人)、病院職員(1人)など幅広い職種に及ぶ。

 県が懸念するのは、重症化リスクのある高齢者や基礎疾患がある人などへの感染の波及だ。29日も介護職の20代男性=糸満市、県立宮古病院に勤務する職員の感染が判明し、患者との接触が確認されている。(沖縄タイムス)