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 第14回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)にアマチュア代表として出場した東京大2年の天野倉(あまのくら)優臣(ゆうと)さん(19)が30日、東京都渋谷区の将棋会館で1次予選に臨み、1、2回戦を勝ち抜いた。1回戦では、東京大大学院博士後期課程に在籍する谷合広紀四段(26)との「東大対決」を制した。3回戦進出について天野倉さんは「全く考えていなかったので望外。せっかくの機会なので精いっぱい指したい」と話した。

 1回戦は、序盤で機敏な動きからリードを奪い、混戦に持ち込もうとする谷合四段を121手で振り切った。終局後、天野倉さんは「用意していた仕掛けの順になってうまく指せた。勝ててうれしい」、谷合四段は「初めてのアマチュアとの対戦なので勝ちたかった。ずっと押されていて逆転できなかった。強かった」と話した。

 2回戦では上村(かみむら)亘五段(33)と対戦。中盤で苦しくなったが、粘って盛り返し、127手で終盤の激戦を制した。「苦しくなってもあきらめないでやろうと対局前から決めていた。最後まで頑張れてよかった」と話した。

 3回戦では日浦市郎八段(54)―佐藤秀司七段(53)戦の勝者と対戦。勝てば1次予選決勝に進む。

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 将棋会館ではこの日、第92期棋聖戦の1次予選も行われ、西山朋佳女流三冠(25)が片上大輔七段(38)、北島忠雄七段(54)に連勝し、女性では初めて1次予選を突破した。終局後、「1次予選突破は自分として一番いい成績なので意識はしていた。素直にうれしい」と話した。西山女流三冠は、棋士養成機関の奨励会三段リーグで女性初の四段昇段をめざして戦っている。「2次予選では、三段の立場では教われないような先生と当たるかもしれないので、対局までにちょっとでも棋力を上げて臨めたらと思います」と意気込んだ。(村上耕司)