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 三重県桑名市は30日、保育所の入所申請やオンライン面接などの手続きを、無料通信アプリ「LINE」でできるようにすると発表した。同社と協力して独自のシステムを開発する。8月6日の臨時市議会に、システム開発の委託費約580万円を含む一般会計補正予算案を提出する。

 市によると、従来、役所のデジタル化を進めるため、長期計画でSNSなどを利用した申請を検討していた。新型コロナウイルスの感染が広がり、子連れの母親で市の窓口が「密」になることを避けたいと考え、来春の入所申請が始まる9月に間に合うように準備を急いだという。LINEは若い年代になじみのあることから選んだ。

 9月に間に合わせるため、当初は、いったん市のホームページで入所申請書類をダウンロードし、それを写真に撮ってLINEで送る作業が必要だが、将来は、すべての作業をLINEだけでできるようにする考えという。10月からは県外で受診した子どもの医療費や妊産婦健診費用について、助成を申請する手続きにも広げる計画だ。

 伊藤徳宇市長によると、「全国の自治体では最初の試み」という。伊藤市長は「当初はまだLINEだけで完結しない手間をお願いするが、将来の役所の姿への一歩だと考えて進めていきたい」と話した。(中根勉)