[PR]

 新型コロナウイルスの感染除(よ)けになると話題の「ヨゲンノトリ」のイラスト入りの桃が、山梨県甲州市と山梨市のJAフルーツ山梨の直売所で販売されている。最新の特許技術を活用しており、担当者は「見て、食べて楽しんで」とアピールする。

 ヨゲンノトリは、幕末に流行したコレラについて書かれた日記に出てくる不思議な鳥の絵。イラストを含めて関連商品が多数あり、JAフルーツ山梨でも6月から準備を始めた。

 活用したのは、県果樹試験場と県産業技術センターが開発し、今年6月に特許を取得した技術。ストッキング素材のネットに遮光シートを貼り、収穫2週間ほど前の実にかぶせると、光の当たらない部分が白く抜け、表面に文字やイラストを入れられる。

 今回は、色づきのよい品種「なつっこ」の生産農家に依頼した。その一人、甲州市大藤地区の広瀬尚さんは「手間はかかるが、かわいい絵柄なので作業は楽しい」と話す。

 「ヨゲンノモモ」と名付け、直売所で8月上旬まで900個前後を販売する予定だ。企画した営農指導部の青木麻里子さんは「今年は雨が多く、桃にとっても難しい。コロナの収束を願うとともに、来年は別のイラストにも挑戦したい」と意欲を見せた。(永沼仁)