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 2年後に打ち上げが予定されている小型ロケット「イプシロン」に、山口県周南市の徳山高専など全国の6高専が共同開発している超小型衛星が搭載されることになった。イプシロンを活用した宇宙航空研究開発機構(JAXA)のプロジェクトの実証テーマに選ばれた。

 イプシロンは小型の人工衛星を低コストで打ち上げるためにJAXAが開発したロケット。6高専が手がける超小型衛星は「KOSEN―2」と名付けられ、縦10センチ、横10センチ、高さ22センチの直方体で、重さは2・9キロ。

 打ち上げ後にイプシロンから放出され、高度500キロ程度の軌道を周回。省電力で長距離通信ができる無線技術「LPWA」を使って地上の計測機と通信できるか実験し、海底の地殻変動の観測データを宇宙空間で収集する。魚眼カメラと磁気センサーで衛星の傾き具合を確認し、姿勢をコントロールする実験もする。衛星の寿命は1~2年ほどで、その間、6高専の学生にデータの受信や姿勢の制御など衛星の運用を担ってもらうという。

 共同開発したのは徳山のほか、米子、群馬、高知、新居浜、岐阜の6高専。制作費は1千万円以下の低コストで、短期間につくれるという。徳山高専の北村健太郎教授は「これまで宇宙開発分野に高専はほとんど関わってこなかったが、人材を育成して高専に宇宙の研究開発の拠点をつくる第一歩にしたい」と話している。(垣花昌弘)