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 県内で新型コロナウイルスの感染者が急増している。30日も5人の感染が発表され、再陽性を含め延べ76人となった。44人がこの2週間で確認され、その半数以上が20代以下。重症者はいないものの、県は高齢者へいかに感染を広げないかに腐心している。

 新たに感染が分かったのは岡山市の10代女性、20代女性、40代の男性2人と、年代や性別が非公表の1人。5人とも、これまでに感染が確認された人と同居したり、職場が同じだったりする濃厚接触者で、2例発生したクラスター(感染者集団)に直接関わる人はいない。

 県内は7月に入ってから50人、17~30日の2週間では44人の感染が発表された。年齢非公表の1人を除く43人のうち、20代以下が26人(うち10代以下4人)。30代以下になると28人と6割強を占める。感染経路が不明なケースもあり、伊原木隆太知事は30日、「市中感染をゼロと想定することはできない」と述べた。

 また接待を伴う飲食店での感染も目立つ。クラスターが発生した2店と、別のもう1店で、従業員と客計15人の感染が判明した。

 この影響で岡山市では、保健所への相談やPCR検査数も急増している。市によると、検査は6月1~28日の4週間で1日平均4件程度。だが7月13日からの週は1日平均33・7件、20日からの週でも同32・1件と高い水準が続く。

 県は、重症化のリスクが高いとされる高齢者や基礎疾患のある人への感染の広がりを警戒。若い世代との接点を減らすため、30日の対策本部会議では、スーパーなどの事業者に対して、高齢者が優先的に利用できる時間帯を設けるよう促すことなどを決めた。ほかにもお盆や夏休みに県外から帰省する人らに対し、「帰省前の2週間程度は夜の繁華街などへの出入りを控える」よう求めた。(華野優気、吉川喬)

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 県警は30日夜、風俗営業法に基づき、岡山市北区の柳町や田町などにあるキャバクラやホストクラブに立ち入り調査をした。これらの接待を伴う飲食店で新型コロナウイルスの感染者が相次いでいることから、市と県の職員も同行し、感染対策の徹底を呼びかけた。

 対象としたのは繁華街にある約40店舗。私服警察官や市保健所の職員ら計20人が4班に分かれ、調査や指導に入った。県警は18歳未満を雇っていないかなどを確認。市と県の職員は、食品衛生法や新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づき、立ち入りの同意を得られた店に対して感染対策の徹底を促した。