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(30日、プロ野球 ヤクルト6―0阪神)

 ヤクルトの高橋が8回無失点で今季初勝利した。七回は相手の3失策に乗じて3得点した。阪神の藤浪は六回まで好投も味方の援護がなかった。

 阪神の藤浪になかったのはツキだけだ。この投球なら2年ぶりの白星は近い。7回4失点だが、自責点は1。何より課題のコントロールに苦しまなかった。

 捕手の梅野の配球も良かった。序盤はストレートが9割近く。まずは一番の武器をしっかり投げ込ませ、相手の打線が2巡目になるとスライダー、フォークを織り交ぜた。今季初先発だった23日の広島戦ではスライダーを制球できず、直球頼みで最後に崩された。この日はスライダーでカウントを整えられた。四球は一回の1個だけだった。

 七回は3失策が絡み3失点。藤浪自身も2死一、三塁から坂口の打球を右手に当て、こぼれた打球を拾って一塁に悪送球した(記録は安打と失策)。が、それよりも痛かったのは遊撃手北條の2失策だ。飛球を追って中堅手の近本とぶつかり、2点適時失策とする場面もあった。

 高校3年の春夏、藤浪は大阪桐蔭のエース、北條は青森・光星学院(現・八戸学院光星)の主力として甲子園の決勝で戦った。ドラフト同期の1位と2位。中学時代からの顔見知りでもある。「(藤浪)晋太郎と一緒にお立ち台に上がりたい」と北條は語っていた。

 「苦しい場面で粘ってこそだと思う」と一人で責任を背負った藤浪。次の登板日は北條が返す番だ。(伊藤雅哉