編集委員・浜田陽太郎
コロナ禍の収束が見通せないなか、世界各国がIT(情報技術)を感染拡大防止に活用しようと躍起になっている。日本でも政府の接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の提供が6月から始まり、8月末までにダウンロード回数が1500万を超えた。
こうした動きを追い続けているオンラインメディアがある。オランダで2013年に生まれた「コレスポンデント」。クラウドファンディングで資金を集め、19年からは英語版もスタートさせた。広告を一切載せず、130カ国以上に散らばる約5万5千人の会員(英語版)が「払いたいだけ払う」購読料で運営されている。
「コレスポンデント」が、会員に対して「コロナ感染拡大防止を名目にした世界中の監視テクノロジーを追跡する」というプロジェクトへの支援を呼びかけたのが今年4月。5月8日には、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使って会議が開かれ、私を含めて20人以上が参加した。そこで、世界各国のIT活用例を集めてデータベースを構築し、共同利用していく方針が示された。
拡大するコレスポンデントの「コロナとIT」追跡プロジェクトのロゴ
このデータベースには7月末時点で405項目のエントリーがある。私も「COCOA」に関する情報を入力した。
ざっと眺めると、アプリだけでなく、ドローンで上空から人が密集していないかや、違法営業の酒場がないかを監視したりと、ちょっと驚くような活用例もある。「自粛」だけで済んだ日本がいかに特異なケースだったかを思い知らされた。
「コレスポンデント」は週1回…
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