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 人と地球と経済活動の調和をめざす世界共通の行動計画SDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発目標)。それって何だろう。私たちには何ができるのだろう――。そんな問いに子ども目線でわかりやすく答え、考えるヒントを与えるサイト「SDGs CLUB」が、日本ユニセフ協会によって作られた。「親子で学べる」をコンセプトに、たくさんの図や動画を盛り込みながら、すっと内容が頭に入ってくるしかけになっている。サイト開設から1カ月ほどだが、学校の先生や企業の社内研修担当など、大人たちからも好評だ。

 日本ユニセフ協会は、国連児童基金(ユニセフ)の活動の広報や募金活動を国内で行う団体だ。2015年に国連サミットで17の目標と169のターゲットから成るSDGsが採択されると、学校の先生向けのガイドを作成。2018年にはSDGsが必要な世界の現状を知らせるリーフレットを作り、教材として全国の中学3年生に配ってきた。今回のウェブサイトはその延長だ。

 コミュニケーションデザインに関するコンサル業などを手がけ、「SDGs手帳」も作ったアソボット代表取締役の伊藤剛さんと共に、1年かけてサイトを作り上げた。日本ユニセフ協会の担当者である鈴木有紀子さんは、「大人は目標達成のためにとにかく頑張らないといけないが、次の世代に課題をある程度引き継ぐことになるのは確実。子どもたちに本当にチェンジメーカーになってもらえるような資源にしたかった」と話す。

 サイトの一番の特徴は、169のターゲットのオリジナルの子ども訳だ。ターゲットは、SDGsの17目標をさらに具体的な行動目標に落とし込んだもの。それを小学校5~6年生でも理解できるようにと、日本ユニセフ協会が半年以上かけて丁寧に言葉を選んでいった。原文は英語なので日本では国が訳した「仮訳」が一般的だ。ところが、専門用語や熟語の連続で大人でもわかりにくい。

 伊藤さんは、「17の目標で終わらず、この169項目に出会うことが重要。この子ども訳は子どもたちに向けたものでもあるけれど、その前に動くべき大人たち、特に17目標のカラフルなアイコンだけで理解したつもりになり、SDGsの本質をわかっていない企業の人たちにも届けたい」と話す。

 その他サイトでは、写真や動画、イラストやグラフなど、視覚的にわかりやすい資料をふんだんに使い、より深く学びたい人のために、各データには出典元に飛べるリンクをつけた。トップページの17目標のアイコンは動かせるので、自分なりにグループ分けをしたり、横のつながりを考えたりするのに役立つ。一人一人の行動を促すため、世界中で実際に動き出している子どもたちの紹介も加えた。

 サイトは情報を随時更新し、今後より深い内容も紹介していく予定だ。さらに、このサイトを使った学習プログラムも提案していきたいという。伊藤さんは、「SDGsを学ぶのではなく、SDGsで学んでほしい。世界や地球を考えるための『窓』として、SDGsやこのサイトを生かしてもらい、SDGsの枠を飛び越えた新しい発想が生まれてほしいなと思います」 「SDGs CLUB」のサイトはこちら。https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/別ウインドウで開きます(植松佳香)