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 ソフトバンクグループ(SBG)が傘下の英半導体設計大手アームの株式売却について、米半導体大手エヌビディアと交渉に入ったことが1日、わかった。SBGは業績悪化や株価低迷を受け、資産の売却を進めており、アームの全株か一部株式の売却を検討していた。

 エヌビディアはAI(人工知能)の計算に使われる半導体で強みを持ち、時価総額で同業の米インテルを上回る大手。米ブルームバーグ通信によると、両社は数週間以内に合意することをめざすが、交渉は初期段階とみられ、合意に至らない可能性もあるという。英紙フィナンシャル・タイムズは、売却額が3・4兆円超になる可能性があると報じている。

 SBGは財務改善などのため、3月に4・5兆円分の資産を売る方針を決定。すでに中国IT大手アリババや国内携帯電話のソフトバンク、米携帯大手TモバイルUSなどを売却しており、アーム株を売れば4・5兆円に達する見通しだ。

 SBGは2016年、スマートフォン向けのCPU(中央演算処理装置)で圧倒的な世界シェアを誇るアームを約3・3兆円で買収。IoT(モノのインターネット)やAIの普及で拡大する市場を取り込む戦略の中核に据えてきた。(井上亮)