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 奈良県と奈良市は1日、新たに10~70代の19人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。7月23日の13人を上回り、1日の感染者数としては過去最多だった。荒井正吾知事が臨時の会見を開き、7月以降の1次感染者の約9割が大阪府内で感染していたことを明らかにした。県内の感染者は延べ249人になった。

 県と奈良市によると、19人の内訳は奈良市9人、大和高田市2人のほか、大和郡山、桜井、橿原、斑鳩、三郷、上牧、大淀、川西の8市町が各1人。このうち川西町の70代のアルバイト男性が重症。喫煙歴はないが、基礎疾患があるという。斑鳩町の60代無職男性と橿原市の50代男性会社員が中等症で、軽症は16人。

 推定される感染経路は大阪市など県外での飲食が5人▽感染した家族や知人、仕事関係者との接触が8人▽調査中が6人という。

 荒井知事は会見で、7月以降の感染状況の分析を明らかにした。県が発表する感染者には、他府県が発表した感染者と同じ人も含まれる場合もある。その重複を含めた県のまとめでは、7月1日~8月1日の感染判明者は164人。このうち1次感染者は79人で、約9割の71人は大阪府内で感染していた。2~4次感染は59人。内訳は友人宅の訪問・友人との飲食20人、家庭内17人、職場内10人など。調査中は26人だった。

 一方、重症化率は下がった。6月末までの感染者92人のうち重症化患者は6人で、重症化率は約7%だったが、7月以降の重症化患者は3人で約2%という。

 7月以降に入院した164人のうち89人がすでに退院した。県内に467床確保されているコロナ専用病棟の占有率は8月1日現在約15%で、荒井知事は「十分に余裕はある」と話した。

 さらに、休業要請や営業時間の短縮の呼びかけについては「今のところ、要請の必要がある場所は見当たらない」とした一方で、「多人数、長時間の飲食は避け、感染経路に応じた対策・注意をしてほしい」と呼びかけた。(竹中美貴)