第8回脱プラ、レジ袋の次に何ができるか 容器再利用の試み

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神田明美 編集委員・石井徹
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 使い捨てプラスチックを25%削減し、容器包装プラスチックの6割をリユース・リサイクルする――。私たちの社会が2030年までに達成を目指す目標だ。プラスチックに依存した生活に慣れた私たちにとって高いハードルだ。だが、目指す社会を描き、ライフスタイルを変える時期にきている。(神田明美、編集委員・石井徹

 「1960年代の終わりまでに人類を月に送り、無事に帰還させる」

 61年5月、米国のケネディ大統領はこう宣言した。アポロ計画は彼が凶弾に倒れた後も継続され、69年に結実する。

 これに由来し、非常に困難だが達成すれば大きなインパクトをもたらす高い目標のことを、「ムーンショット」と呼ぶ。

 私たちの社会が目指す2030年までの目標は、政府がまとめたプラスチック資源循環戦略にうたわれている。高い目標だが、目標を掲げなければ何も始まらない。

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 アポロの時代は科学技術が頼…

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