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 夏季愛知県高校野球大会第10日は1日、2球場で4、5回戦7試合があった。昨夏の愛知大会優勝の誉が愛知黎明に敗れ、4回戦で姿を消した。昨夏準優勝の桜丘は同じ豊橋市内に学校がある豊橋中央を5回戦で下し、8強一番乗りを果たした。中京大中京、愛工大名電などのほか、連合チームの加茂丘・衣台が16強入りした。2日は5回戦の残り7試合があり、8強が出そろう。

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 この日マスクをかぶった大府の4番永井翔大選手(3年)は「急造捕手」だった。監督に捕手での起用を告げられたのは月曜日。正捕手が23日の試合でけがをして入院したためだ。

 元々捕手だったが昨年8月、監督から「4番か捕手か、どちらにこだわる?」と問われ、4番を選んだ。「打って勝ったら喜びが大きい。打撃には自信があった」からだ。以来、一塁を守ってきた。

 この日ほぼ1年ぶりに、1週間足らずの練習で捕手に座った。序盤は配球に苦労した。徐々に大森雄斗投手(3年)の良さを生かすリードを思い出す。「下手投げで打ちにくい球。テンポ良く投げさせて、早めに打たせてとる」配球を心がけ、7回無失点の好投を引き出した。

 得意だった打撃も課題を抱えていた。3回戦の日本福祉大付戦では無安打に終わった。この1週間、仲間に打撃フォームを見てもらい、スイングの軌道などをチェックした。

 「前は4番を意識し過ぎて空回りした。今日は後ろにつなぐ打撃を心がけた」。1本塁打2二塁打の大活躍でチームのコールド勝ちに貢献した。

 「この1週間はやるべきことがたくさんあって大変でした。その分、今日は4番の役割を果たせました」。試合後、充実した顔を見せた。(小西正人)