スペースXの有人宇宙船が帰還 9月に野口聡一さん搭乗
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 国際宇宙ステーション(ISS)に向け打ち上げられた民間初の有人宇宙船が2日、米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士2人を乗せ、地球に帰還した。米国からの有人飛行はスペースシャトルの退役以来9年ぶり。試験飛行の成功で、宇宙船として正式に認証され、9月末にも運用飛行が始まる。米国人以外で初めて搭乗する野口聡一宇宙飛行士は「スペースシャトル、ソユーズと搭乗してきたが、この宇宙船ではルーキーだ。私の経験で、すばらしいチームに少しでも貢献できたら」と話した。

 米宇宙企業スペースXのクルードラゴンはISSを目指す初の民間有人宇宙船として、NASAの宇宙飛行士2人を乗せ、5月末にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。ISSでの約2カ月の滞在の後、米東部時間1日夜、地球に向けて出発。約19時間後の米東部時間2日午後3時前、米フロリダ沖のメキシコ湾にパラシュートを開いて着水した。

 NASAはスペースシャトルの退役後、自前の有人宇宙船を持たず、ISSへの宇宙飛行士の輸送はロシアのソユーズ宇宙船に頼っていた。NASAは後継としてISSまでの宇宙飛行士の輸送を民間企業に委託。スペースXと航空宇宙大手ボーイングを選定していた。

 無事に帰還したことを受け、NASAは、有人宇宙船としてクルードラゴンを認証する。今回帰還した機体は点検・整備後に来春予定される運用2回目の飛行で再利用される。この飛行では、星出彰彦飛行士が乗り込み、ISSで船長を務めることが決まっている。(ワシントン=香取啓介)