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 各地の知事からは3日、お盆や夏休み中の県境をまたぐ帰省について、自粛や慎重な対応を求める発言が相次いだ。

 秋田県の佐竹敬久知事は、「県外の感染の多い場所からの帰省や往来が一番危ない」として、県内の家族から県外に住む学生らに帰省の自粛を呼びかけるよう促した。県内の高齢者の多さに触れ、「治療方法が確立していない現時点では、高齢者の感染は直ちに命に関わる」と指摘。「首都圏や中京圏、関西圏、北九州圏、沖縄県などを中心に、県外との往来については必要最低限の業務などを除き、控えていただくよう強くお願いします」と語った。

 「残念ながら新型コロナと共存せざるを得ない、特殊なお盆」。福島県の内堀雅雄知事はこう述べ、県外から帰省を検討中の人に向けて「高齢者や既往症がある方がいる場合、これまでのような帰省は控えていただくことが大切」と呼びかけた。

 愛知県の大村秀章知事も、「いまの感染状況が続けば、お盆休みをにらんで、移動・行動の自粛を呼びかけざるを得ない」として、今週末までに何らかのメッセージを発する意向を示した。具体的には「状況を注視しながら検討する」としたが、特に高齢者との接触を挙げ、「全部ダメと言うつもりはないが状況を見て適切に行動するようお願いすることになる」。他県からの帰省については「全部帰ってくるなとか、動くなというのは簡単ではない」と、政府の感染症対策分科会の意見を参考にする考えを示した。

 一方で、大阪府の吉村洋文知事は帰省について、「体調管理や感染症対策をしっかりやって、実家とやりとりした上で帰省すること自体は問題ない。家族間の話であれば、役所がやめてくださいというのは違うと思う」と述べた。その上で、「飲み会で大騒ぎしないとか、親族だけで過ごすとか、食事の仕方を気をつけるとか、そういう行動を行き先でお願いしたい」と求めた。

 兵庫県の井戸敏三知事も帰省の自粛は求めなかったが、「県外からの帰省客を迎える際は感染防止策をしっかりしてほしい」と呼びかけた。家庭内での感染が増えているとして、「例えば親戚で法事をした後に大宴会を開くようなことは、今の時期、自粛の対象になるのでは」と語った。

帰省についての各知事の主な発言

埼玉・大野元裕知事(3日)

 (県民に対し)できれば近場、県内にとどめていただきたい。

長野・阿部守一知事(3日)

 帰省を検討されている方は、家族と十分相談して慎重な対応を。

三重・鈴木英敬知事(3日)

 (県民へ)今この時期に行かないといけないのか考え、体調が悪いときは控えてほしい。

鳥取・平井伸治知事(3日)

 各家庭の事情もあるので県境を越えることを一律に否定はしないが、全国的に見ても旅を控える動きが広がっている。果たして本当に今必要かをご考察いただきたい。「今ですか?」という問いかけです。

島根・丸山達也知事(3日)

 県民との距離がある観光客と異なり、家族と寝起きをともにする帰省者は、濃厚接触となる度合いが高い。

岡山・伊原木隆太知事(3日)

 (帰省前に)リスクの高い行動をとった場合などは、本当に帰省するべきか真剣に考えてほしい。リスクがあるなら帰省しないのが一番。リモート帰省がおすすめ。

愛媛・中村時広知事(1日)

 (県民へ)首都圏、関西圏、感染が拡大している大都市からの帰省は十分注意してほしい。できれば家族で、もう一度、帰省について相談してほしい。