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 医薬品の安全性への理解を深めてもらうため、厚生労働省は、薬害事件の歴史や教訓を伝える「薬害の歴史展示室」を東京都千代田区の新霞が関ビル14階にある医薬品医療機器総合機構(PMDA)に開設した。

 展示室は、薬害肝炎事件の検証と再発防止を検討する委員会の2010年の提言や被害者団体の要望を受けて設置した。今年3月末の開設後、新型コロナウイルスの流行を受けて一時公開を休止していたが、7月中旬から再開した。

 展示室には国内の薬害の歴史や、睡眠薬として使った妊婦の子どもに重い障害を引き起こしたサリドマイド、整腸剤キノホルムをのんだ人に神経障害を起こしたスモンのほか、薬害肝炎、薬害エイズといった薬害事件の原因や被害、教訓などをまとめたパネルを展示している。写真集や薬害訴訟の際に使われたたすきなど約20点も展示するほか、被害者たちの証言映像も見られる。厚労省は「訪れた人たちに展示資料から薬害の再発防止について考えてもらえたら」としている。

 展示室は無料。開設時間は平日午前11時~午後4時。新型コロナの感染拡大防止のため、当面の間は事前予約制で、希望日の2営業日前までにPMDA広報課にメール(kouhou-ka@pmda.go.jp)で予約する。1組5人まで。問い合わせは同課(03・3506・9454)。(土肥修一)