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 新潟県長岡市で7月にあった「長岡空襲体験画特別展」に、ひときわ目を引く絵があった。山のように積まれた遺体の前で、老いた女性が顔をゆがめて号泣している。75年前の空襲で何を見たのか。作者に聞いた。

 描いたのは、元美術教師の画家で長岡市に住む木村保夫(やすお)さん(86)。空襲当時、市内で両親と姉と4人で暮らしていた。「頑迷愚直な軍国少年だった」。教室の黒板の上に貼られた教育勅語を暗記し、日本が勝つまで戦争はやめないものだと信じていたという。

 8月1日夜、家族4人で蚊帳で寝ていると、空襲警報が聞こえた。栄養失調でほぼ寝たきりだった父を置いて逃げるわけに行かず、家にとどまったという。窓の外は、約300メートル離れた大きなケヤキの木の向こう側に火の手が見え、パチパチと燃える音も聞こえてきた。好奇心から家の外へ出てみると、周囲に人気はなく、上空に米軍爆撃機のB29が飛んでいた。火災を映して、機体がピンクだった。「家の中、入っとれ」と母から怒鳴られるまで見ていた。

 朝、自宅から数百メートル離れ…

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