拡大する写真・図版一番右側の手縫い針の外径が約0.5ミリメートル。半導体基板の検査装置などに使われる超微細針は一番左側で0.02ミリメートル。髪の毛より細い(複数の写真画像を合成)=チューリップ提供

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 広島の街を焼け野原にした原爆は、人命だけでなく地場産業にも壊滅的な被害を与えた。300年以上前、江戸時代に下級武士の手内職として普及した「広島針」もその一つだ。

 広島県針工業協同組合などによると、広島には大正時代、多い時で約200の針業者があり、広島市楠木町(現・西区)がその中心だった。戦時中に針の材料が配給制となり、業者は7社に統合。その工場も1945年の原爆で焼失した。終戦後、郊外に疎開していた針職人が再び生産を始め、広島針の再興が始まった。

 国内針メーカー大手のチューリップ(広島市西区)は原爆投下から3年後の48年、楠木町で原田製針所として創業した。

 創業者の原田穆(あつし)さん…

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