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 立憲民主党と国民民主党の合流話が佳境だ。協議は「9合目」(立憲の福山哲郎幹事長)まで進んだというが、新しい党名の決め方などで一致点が見いだせず、着地しない。担当者としては、じりじりとした思いで取材を続けている。

 立憲も国民も目的は同じ、「安倍政権打倒」のはずだ。それが、最終局面でお互いの意地やメンツにこだわって進まない。どうしたら大きなかたまりとなって政権と対峙(たいじ)できるのか。

 こうなったら歴史に学んでみよう。

 話を聞きに行ったのは、神田外語大学外国語学部の町田明広准教授。『新説 坂本龍馬』『薩長同盟論』などの著書があり、今から約150年前、薩摩藩と長州藩が手を結び、その後の明治維新につながった経緯や歴史的意味を研究している。「令和の薩長同盟」は成立するのか。

「政治に何言っても無駄」幕末と似た空気

 「政治に対する不信感、そしてあきらめが、当時も今もあるのかもしれませんね」

 町田さんはこう切り出した。幕末と現在。武士の階層しか政治に関われない仕組みだった当時と、18歳から等しく選挙権が与えられる現在とでは、前提は異なる。でも「政治に何を言っても無駄だ」という空気は今もあり、「政治に何も言えない」幕末期と似たところがあるのではないか。町田さんは、そんな分析を披露してくれた。

 政治に対するあきらめ――。その気持ちは野党に対しても向けられ、「安倍1強」を生み出してきた大きな要因と言える。

 巨額の予算をつぎこんで布マスクを全戸配布して不評を買った「アベノマスク」や、感染拡大が続くなか人の移動を促して矛盾が指摘される「Go To トラベル」など、新型コロナウイルス対策をめぐる政府の施策は迷走続き。なのに、報道機関の世論調査では野党の支持率は一向に上向かない。立憲と国民の合流協議も、取材していて有権者の期待の高まりを感じることがない。そんな空気も、協議が一気に進まない背景にあるように思う。

薩長は血を流したことすら乗り越えた

 薩長同盟の研究者としてどう見ているのか。

 町田さんは、政治家に必要な「…

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