拡大する写真・図版土地所有者の夫婦の要請を無視して搬入、積み上げられる建設残土(2018年4月、愛知県弥富市、女性提供)

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 「ただで土を入れて水田にしてあげる」。そんな言葉を信じたら1年後には高さ10メートルの建設残土の山が。県も市も警察も頼りにならず、撤去を求める裁判に勝訴したものの変わらない。自腹で撤去したら最低7766万円かかるという。全国各地で建設残土を巡るトラブルが頻発している。

 7月、長雨が続いた日は一段と不安が募ったという。愛知県弥富市の会社員の女性(58)は、「崩れて周りに流れ出したら大変なことに……」と漏らす。

 名古屋港にほど近い弥富市の南部、住宅や倉庫が点在する田園地帯に高さ10メートルのこんもりとした山がある。クズなどの雑草が生い茂る。広さは5100平方メートルで積み上がった建設残土の推定量は2万立方メートル以上。女性の所有地だが、かつては金魚の養殖池だった。

 2017年5月、女性宅をジャケットを羽織った男が訪れた。

 「土で埋めて農地にしませんか」

 弥富名産、金魚の養殖を手がけていた父親が亡くなり、水を抜いた状態にしていた。米は買っていたためいずれは田んぼに変えて稲作をしようと思っていた矢先だった。

 差し出した名刺には「土地・建物・企画開発」とある。男は続けた。

 「リニア(中央新幹線)建設で…

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