拡大する写真・図版恒例の灯籠流しも、今年は中止が決まった=2019年8月11日午後6時44分、群馬県上野村の神流川、伊藤進之介撮影

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 日本航空のジャンボ機が1985年8月、群馬県上野村の山中に墜落した事故から12日で35年。例年、この時期に開かれてきた520人の犠牲者を悼む行事にも、新型コロナウイルスが影を落としている。

 7月25日、事故で次男の健君(当時9)を亡くした美谷島邦子さん(73)=東京都大田区=は、墜落現場の「御巣鷹(おすたか)の尾根」にある健君の墓標の前で手を合わせた。

 美谷島さんは事故の遺族らでつくる「8・12連絡会」の事務局長を務める。「空の安全だけでなく、いろんな命の大切さを訴えてきた。今年はコロナ禍なので、みんなでお互いに命を守りながらやっていきたい」と語った。

拡大する写真・図版事故で亡くなった健君の墓標に花火や七夕飾りなどを供える美谷島邦子さん=2020年7月25日午前9時10分、群馬県上野村の御巣鷹の尾根、森岡航平撮影

 この日は、日航が遺族の登山をサポートする「支援日」の初日。例年は8月11~13日だけだったが、今年は人数を分散させるために7月25、26日も加えた。昨年10月の台風19号で尾根に続く登山道が被災し、仮足場があるなど復旧が十分でないことも踏まえ、この5日間は尾根に続く村道の通行を遺族と関係者に限った。

 日航によると、雨が降っていたこともあって25、26日に山に登ったのは6家族16人だった。例年は8月12日だけで約300人の遺族が訪れるが、今年は感染拡大に配慮して登山を見送る遺族も多いとみられる。

 美谷島さんは「人との距離を離…

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