拡大する写真・図版素材も色も様々。個性的なビーズが並ぶ国立民族学博物館の展示=大阪市吹田市

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 色とりどりにきらめくビーズ。宝石さながらの輝きに、人々ははるか昔から魅せられてきた。このほど刊行の『ビーズでたどるホモ・サピエンス史』(昭和堂)に寄せられた20近くの論考からは、指先ほどの小さな玉に託された壮大な人類の歩みと美の起源が見えてくる。

 ビーズとは、穴を開けた素材をひもでつなげたもの。子供の遊び道具やアクセサリーの印象が強いが、歴史をひもとけば、出現は約10万年前にさかのぼる。

 国内では旧石器時代の北海道での出土例が古いそうだ。世界のあちこちで使い方もいろいろで、美の観念を獲得した人類がそこに様々な思いを重ねた姿が浮かぶ。

拡大する写真・図版タカラガイのビーズ

 「近年の研究でいろんな人類がいたことがわかっている。そのなかで私たちホモ・サピエンスが生き残れたのはなぜなのか。人間の本質や普遍性を、時間軸と空間軸をはっきりととらえられるビーズから探ろうというわけです」

 編者の池谷和信・国立民族学博物館教授(環境人類学)は言う。文化人類学、美術史、考古学、保存科学……。本書では、多彩な専門家が独自のアプローチで多角的に迫った。

拡大する写真・図版ビーズを連ねたカラフルなアフリカの胸飾り

 鮮やかなヒスイやガラスのビー…

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