【動画】レバノン・ベイルートで大規模爆発 少なくとも死者70人超、負傷者4千人
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 中東レバノンの首都ベイルートで4日、大規模な爆発があった。国営メディアなどによると、死者は70人以上、負傷者は4千人にのぼる。現場には爆弾の製造にも使われる化学物質が大量にあったとされ、何らかの原因で引火した可能性が指摘されている。

 国営メディアなどによると、爆発が起きたのはベイルート北部の港湾地区にある倉庫で、レバノン当局が押収した大量の化学物質が6年前から保管されていた。ディアブ首相は緊急に招集した国防会議で「爆発の責任者を厳罰に処す。推計2750トンもの硝酸アンモニウムが安全対策を講じられずに保管されていたことは容認できない」と述べた。アウン大統領も原因について同様の認識を示した。

 一方、トランプ米大統領は4日の記者会見で「軍高官によれば、何らかの爆弾による攻撃と考えているようだ」と述べたが、具体的な根拠は示さなかった。

 現地の日本大使館によると、レバノンに住む日本人1人がガラスの破片で手や足に軽傷を負い、病院で治療を受けたという。

 衛星テレビ・アルジャジーラの映像によると、現場近くの建物は爆発で鉄骨だけになり、現場から離れたビルでも窓ガラスが割れた。負傷した住民らが壊れた建物や横転した車の間を走って逃げる様子も確認できる。SNS上には爆発時とみられる映像が投稿され、空に「キノコ雲」のような巨大な煙が立ち上る様子がうかがえる。爆発の衝撃は広範囲に及んだとみられ、西へ200キロ以上離れたキプロス島でも爆発音が確認された。地震も観測されたという。

 爆発を受け、レバノンと関係が深いフランスやイランのほか、対立してきたイスラエルも援助を申し出ている。

 レバノン内戦中だった1978年から同国で活動する国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)は声明で、現場近くの港に停泊していた船が被害を受け、複数の隊員らが負傷したと明らかにした。(飯島健太、カイロ=北川学、ワシントン=渡辺丘)