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 広島で被爆した90歳の洋画家が、原爆を題材にした抽象画を60年近く描き続けている。描きたくても1作品しか完成させられなかった戦後の半世紀。やがて、黒と赤から青や緑へと変わった色使い。43枚のキャンバスには、被爆者の心の歩みがにじみ出ている。

「悩んで結局、原爆の絵に」

 金銀に輝く円。放射状に広がる黄色、水色、ピンク色。その左端には黒線が太くさし込まれていた。

 山形県鶴岡市の自宅アトリエに掲げられた油彩画。三浦恒祺(つねき)さん(90)が7月に仕上げた連作「原爆の形象」の43作目だ。縦181センチ、横227センチのキャンバスを、半年ほどかけて彩った。

 「何を描こうかと悩んで結局、原爆の絵になった。光り輝く太陽をばっと描いて、地元の庄内の風景も入れて。美しい日本海。単純で平面。平和そのもの」

 そんな作品であっても、「原爆の形象」には必ず、「暗いスペース」がある。

 三浦さんが体験した、原爆の破…

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