拡大する写真・図版被爆者が描いた絵や証言を収めた「ヒロシマを若い世代に」。岡田さんら3人が話し合いを重ねて自費出版した。日英2カ国語で表記されている

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 広島は6日、被爆75年を迎える。被爆者の平均年齢が83歳を超えるなか、核なき世界への思いは、どう紡がれていくのか――。

被爆体験を出版 同級生とともに

 一冊の本が3月、朝日新聞に届いた。「ヒロシマを若い世代に」。岡田悌次(ていじ)さんが被爆する前、東京にいたときの中学の同級生と2016年に作ったものだ。送り主は妻の廣子(ひろこ)さん(86)=東京都。「一人でも多くの方にご覧いただきたいと願っておりました」との手紙が添えられていた。

 岡田さんは家族で広島へ転居した後、学徒動員先の工場で被爆。着物が焼けちぎれて裸の人、「水」と叫びながらさまよう人。そんな光景を見た。

拡大する写真・図版広島の原爆を伝える「ヒロシマを若い世代に」を作った故・岡田悌次さん(右)と河勝重美さん(左)。父や妹が被爆死した工業デザイナーの故・栄久庵憲司さんも同級生で、本の構想に携わった=2014年、河勝さん提供

 同級生の河勝重美さん(91)=奈良県=は05年、初めて聞いたその体験談に衝撃を受けた。被爆者ではないし、被爆した家族もいないが、当時の勤め先だったドイツ向けに、被爆者が描いた原爆の絵などをまとめた独語の本を作った。「国内外にもっと伝えよう」。岡田さんとそう話し、日英2カ国語で絵や証言を収めた「ヒロシマを若い世代に」を、16年のオバマ米大統領(当時)の広島訪問記念として、出版した。

記事の後半では、母の遺志を継いだ野西晃造さん、亡き夫の被爆体験を伝える岡戸貞江さんがそれぞれの願いを語ります。

 その翌年、岡田さんは亡くなっ…

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