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 青森県内のリンゴ産業を盛り上げようと、青森大生が加工食品の開発、販売会社「bloomin(ブルーミン)」(黒石市)を起業し、赤い果肉のリンゴをスライスしてバラの形に急速冷凍した新商品を開発した。県産の果物やジュースと組み合わせ、華やかなスイーツに仕上げることができる。黒田和瑚社長(21)は「さまざまな県内商品とコラボして可能性を広げたい」と意気込む。

 青森大4年の黒田さんが、アルバイト先の冷凍加工会社「ビオ・フローズン」(同市、佐藤拓郎社長)で、酸化しやすい赤い果肉のリンゴは保存が難しく、販路拡大に苦労していることを知り、商品開発に取り組み始めた。同社の技術を生かし、厚さ0・5ミリと1ミリにスライスしたリンゴを、急速冷凍で開花したバラの形に保つことに成功。7月に新会社を設立した。

 新商品「アプローズン」は、加工後すぐに冷凍することで酸化が進みやすい赤い果肉のリンゴの課題を克服し、農家の所得向上やフードロスの削減にもつながるという。

 黒石市役所で4日、角形にカットした黒石産のメロン「黄美香(きみか)」にアプローズンをのせたスイーツを試食した高樋憲市長は「リンゴの酸味で黄美香の甘みが引き立って飽きさせない」と高評価。黒田社長は「無添加にこだわった新商品で生産者の思いを伝えたい。感染症の影響で売り上げの減った店の力にもなれれば」と話した。(林義則)