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 山口市の夏の風物詩「山口七夕ちょうちんまつり」が新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になったことを受けて、「おうちでちょうちんまつり」がオンラインで行われる。7日午後8時からは「希望のあかりプロジェクト」と銘打ったライブがユーチューブで配信される。

 「おうちで……」は、長く続く祭りの「あかりをともし続けたい」と、山口商工会議所などでつくる実行委員会が企画した。「希望のあかりプロジェクト」の会場は「完全シークレット」。700ほどのちょうちんがともされたステージから、中原中也の詩の朗読や狂言を動画配信する。

 中也の詩3編を朗読するのは山口高校演劇部。今年3月に出場予定だった全国大会が新型コロナの影響で中止になったという。詩の朗読は初めてだが「披露する場があり、部を知ってもらえるのはうれしい」と部長の佐郷香菜子さん(17)。中原中也記念館に足を運んで詩の解釈を深めてきたという。

 狂言を演じるのは、山口鷺流狂言保存会。市民から聞き取った祭りの思い出を元に創作した「ちょうちんまつり」を披露する。保存会の米本太郎さん(38)によると、せりふに現代語を取り入れるなどの工夫をしたという。

 卓球の石川佳純さんや柔道の大野将平さんら市出身のスポーツ選手や俳優のメッセージも動画で紹介される。

 実行委員を務める大庭典夫さん(47、オオバクリエイティブ社長)は「ちょうちんの良さや山口の魅力を世界中に発信する機会にしたい」と話す。「おうちで……」のホームページでは、ちょうちんまつりの思い出やエピソードなどのメッセージも募集している。7日のライブ配信で紹介するという。(寺島笑花)