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 新型コロナウイルスの影響で揺れる地域社会をテーマにしたミニ展示が大阪府吹田市立博物館(岸部北4丁目)で開かれている。23日まで。入店制限を伝える案内板や手作りマスクなど、「今」を伝える身近な資料約130点が展示品だ。

 「家計応援 テイクアウト限定メニュー」というすし屋の貼り紙、「学習時間取り戻し大作戦!」とうたう学習塾のちらし……。会場の展示物は、最近どこかで見たような資料が中心だ。マスク購入のためドラッグストアで列を作る人たちや、オンライン授業を受ける小学生らといった写真も並ぶ。

 「緊急事態 ともに克服しましょう」と呼びかける市の広報紙5月号や、政府が全世帯に配り、「アベノマスク」と呼ばれる布マスクも展示している。

 博物館によると、約100年前に流行したスペインかぜでは、吹田の当時の様子がうかがえる地域資料は確認されていない。今は当たり前のように見かけるものでも、将来は感染拡大の実態を知る貴重な資料になると考え、3月中旬から収集を始め、4カ月半で1500点以上を集めている。

 担当の五月女(さおとめ)賢司学芸員(46)は「資料の背景にいる人たちに思いをはせたり、自分たちの暮らしを振り返ったりしてもらい、今後の生き方を考えるきっかけになれば」と話す。

 一般200円、高校・大学生100円、小中学生50円。午前10時~午後5時開館で、午前10時~午後1時は妊婦や高齢者、基礎疾患がある人、乳幼児と保護者、障害者と介護者だけが入館できる。11、17日は休館。問い合わせは市立博物館(06・6338・5500)。(瀬戸口和秀)