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 コロナ禍を機に、千葉県いすみ市の中川地区で始まった完全予約制ドライブスルー売店「ナカガワお持ち帰りBOX」が人気だ。「3密」を避けて地域で人気の弁当や菓子、Tシャツなどが買えるとあって、県内で感染者が再び増える中、8月も運営を続けることになった。

 ドライブスルー方式の売店が開かれるのは、毎週土曜日午前10時半~午後0時半の「おにぎり工房かっつぁん」(同市増田)前の駐車場。購入希望者は火曜日午後7時~木曜日午後7時に専用のインターネットサイトで買いたいものを予約する。

 売店に並ぶのは、季節の果汁たっぷりのケーキや、和菓子、コーヒー豆、様々な種類のおにぎり、タイ料理、ジャム、梅シロップ、野菜や干物など。同市や市近郊で、主に移動販売をしている約10業者の人気商品だ。

 移動販売業者は例年、いすみ市の「港の朝市」や同県一宮町の「渚(なぎさ)のファーマーズマーケット」などに出店するが、今年は新型コロナでイベントが軒並み中止に。売り上げがゼロになった業者もあり、売り場所を確保しようと4月に今回の取り組みを始めた。

 予約時に引き渡し時間も決めるため、3密を避けて買えるほか、業者側にとっても予約数だけ作るためフードロスなどが出ないメリットもある。利用者は当初の十数人から、5月には40人を超えるようになった。人気商品が買えるため、1回に1万円近く購入する人もいるという。

 7月末で終える予定だったが、感染が再拡大するなか、利用者の要望や、イベント再開の見込みがないことから、8月も継続することにした。

 「おにぎり工房」の坂本勝彦さん(57)は、「普段イベントで付き合っているお客さんと、ここで顔をつなぐことができるのもありがたいし、お客さんにも喜んでもらっている。しばらくは続けることになりそうだ」と話す。申し込みは、「ナカガワお持ち帰りBOX」と検索する。(稲田博一)