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 (5日、ロッテ12―1オリックス)

 高卒3年目で4番に座るロッテの安田尚憲が、開花しつつある。

 安打と四球でつかんだ四回無死一、二塁。鈴木に2球で追い込まれた後、速い球に間合いを合わせていたという。143キロをとらえ、右中間へ。2試合連続の適時打は先制の2点二塁打となり、その後の大量得点への流れをつくった。

 大阪・履正社高では通算65本塁打を記録し、2017年秋のドラフト1位で入団した。昨季は1軍での出場はなかったものの、生え抜きの高卒4番として独り立ちできるよう2軍で経験を積んできた。出場122試合、529打席は2軍で最多。結果、本塁打、打点、安打数でイースタン・リーグトップの成績を残し、今季は開幕1軍を初めて勝ち取った。

 7月21日から4番に起用され、打率は2割3分台まで上昇。4番に限っては3割を超え、今季15打点のうち、10打点を稼ぐ。「走者をかえすために、長打は考えずにコンパクトに振れている」。打順がこうも人を変えるのか、これまで硬かった動きは消え、力みのないスイングになった。

 若き4番の一打に触発され、打線は五回に7点を奪って計12得点と大勝した。プロ初安打を記録した地元・大阪で、友人らが観戦する前で躍動し、「もっともっと成長する姿を見せられるように」。21歳が覚醒するときは、そう遠くないだろう。(室田賢)