[PR]

 中東レバノンの首都ベイルートで起きた大規模爆発を受けて、同国政府は5日、ベイルートを対象に2週間の非常事態宣言を出した。政府は爆発が起きた港湾地区の倉庫の管理態勢に問題があったとみて、複数の港湾当局者を自宅軟禁とした。政府が立ち上げた調査委員会が調べる。

 地元メディアによると、死者は135人、負傷者は5千人を上回った。港の倉庫には、火薬の原料にもなる硝酸アンモニウム2750トンが保管されていた。地元メディアは、近くで溶接作業が行われていたと伝えている。

6月9日と8月5日に撮影されたレバノン首都ベイルートの爆発現場の衛星写真。マクサー・テクノロジース提供=ロイター

 現場から約800メートルの中心街に住む日本料理店経営の荒井弥輝(みつてる)さん(47)によると、自宅にいた4日午後6時ごろ、「ゴロゴロゴロー」と大きな音が聞こえた。約3秒後に、いきなり「ドーン」と巨大な爆発音が響き渡り、窓ガラスや電球、テレビが一瞬にして吹き飛んだという。

 外に出ると、近くの経営する店舗の壁は壊れて枠から外れ、粉々に割れた窓ガラス、ビンや皿が地面に散乱。港周辺の建物は損壊が激しく、屋根や窓は飛ばされていたという。

5月31日と8月5日に撮影されたレバノン首都ベイルートの爆発現場の衛星写真。Planet Labs提供=ロイター

 ベイルート当局者は「首都の半分以上が被害を受けた」とし、被害総額は数十億ドルに上るとみている。レバノンは3月に債務不履行に陥るなど深刻な経済危機にあり、政府は国際機関や各国に支援を求めている。(飯島健太)